大相撲名古屋場所初日(13日、IGアリーナ)両横綱はともに白星発進。3場所連続5度目の優勝を狙う新横綱大の里(25)は新小結欧勝馬(28)を力強く寄り切り、昇進3場所目で横綱初優勝を目指す豊昇龍(26)は小結高安(35)を外掛けで退けた。一人大関の琴桜(27)は平幕安青錦(21)の内無双に屈した。
NHKでテレビ解説を務めた琴風浩一氏(68)=元大関=は「両横綱ともお互いうまく調整ができて初日を迎えているとは言えるんじゃないですか」と指摘。実況の三輪洋雄アナウンサー(42)が「なんといっても新横綱誕生に琴桜がいちばん刺激を受けているかもしれませんね」と尋ねると、「そうでしょう。これで刺激を受けないようじゃもう駄目ですよ」と強調していた。
琴風氏は現役時代、佐渡ケ嶽部屋に所属し、膝の大けがを乗り越え、がぶり寄りを得意として優勝2度を果たした。引退後は尾車部屋を創設し、豪風と嘉風の両関脇らを育成。日本相撲協会理事を5期10年務め、事業部長や巡業部長など要職を担った。