守備の国ではすでに実績がある。世界的なブランド力向上にも追い風だ。もちろん、それだけで獲得に動くというわけではないだろうが...。

　冨安健洋はこの夏、アーセナルとの契約を解消し、予定より１年早く退団した。度重なるフィジカルの問題がネックになってきたのは周知のとおりだ。新シーズンも開幕には間に合わないとされており、復帰は秋以降と言われている。

　だが、DFとしての冨安の能力は申し分ない。それはボローニャやアーセナルで高く評価されたことが示している。それだけに、フリーになった冨安に対する関心のうわさは後を絶たない。プレミアリーグやセリエAのクラブが注目しているとの報道が続いている。

　そんななか、ユベントス専門サイト『TuttoJuve』によると、エージェントやスカウトを務めているジジ・ヤコミーノは、『1 Station Radio』で「トミヤスは興味深い存在だ」と話した。

「ナポリは市場の様々な道を開けており、こういう類の選手はマーケティングの面でも役立つ。ユベントスもアジア市場をすごく気に入っているのは忘れちゃいけない。韓国からはキム（・ミンジェ）が来た。次は日本だ。（ナポリのアウレリオ・）デ・ラウレンティス会長はブランド拡大に向け、すでに東南アジアに堅実な土台を築いた。だから、戦略的な選択となり得る」
 
　2024-25シーズンのセリエAで優勝したナポリや、イタリア最大の名門ユベントスが関心を寄せるとあれば、冨安にとっても貴重な機会となる。もちろん、まずは肉体面の問題を解決させるのが優先だ。

　ただ、ワールドカップを来年に控えていることもあり、冨安の今後が注目されているのも事実。再起を図る26歳は、どのような選択をするのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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