2025年E-1選手権のタイトルがかかる大一番。日本代表は7月15日に韓国と激突する。

 前日にチームは26人全員で大雨の中、入念に調整を行なった。下肢の疲労感で12日の中国戦(2−0)を回避した古賀太陽(柏)も完全合流。最終決戦への出場は問題なさそうだ。

 中国戦で45分間プレーした稲垣祥(名古屋)がスタートから出るかどうかは分からないが、基本的にフィールド10人は8日の香港戦(6−1)とほぼ同じ陣容で挑むことになるのではないか。

 こうしたなか、満を持してピッチに立つと見られるのが、GKの大迫敬介(広島)。彼だけはまだここまで出場がない。

 E-1では過去2大会に参戦しており、経験豊富な男に託されるのは、完封以外の何物でもない。日本は引き分けでも優勝を決められる。ゆえに、失点ゼロは極めて重要なミッションだ。

「常に呼んでいただいてる身として、今回は初招集の選手が多いなか、どうチームを短い期間でまとめていくかは自分の役割でもあると思っていますし、ピッチ上でもホテルでもいろんな選手とコミュニケーションを取るように意識している。短い時間で自分の役割を全うし、優勝してまたチームに帰っていければいいですね」と、大迫本人もリーダーの自覚を持ってビッグマッチに臨む構えだ。
 
 彼は2026年北中米ワールドカップのアジア最終予選もコンスタントに選出されているが、出場したのは6月のインドネシア戦だけ。同じく最終予選の常連だった谷晃生(町田)は今回外れており、目下GKで“北中米W杯当確”と言えるのは、最終予選で正守護神としてプレーした鈴木彩艶(パルマ)ただ1人だろう。