2025年7月19日、浦和レッズがFC東京に2−3と敗れた。一時は2−1と逆転しながらも後半の2失点でひっくり返された形だ。今季ここまでの戦いぶりから判断して、浦和は選手交代でパワーダウンする傾向にあるとそう考えている。例えばクラブワールドカップのインテル戦も、そして今回のFC東京戦も2失点を食らったのは前線の駒を代えたあとだった。

 試合後の会見、浦和のスコルジャ監督に記者のひとりが興味深い質問をぶつけた。その内容は以下のとおりだ。

「チアゴ(・サンタナ)選手にこだわるのはさて置き、(先発出場した)8番の選手(マテウス・サヴィオ)をずっと残しておくべきではないのかと。彼はギアを一段も二段も上げれるし、スタミナもある。監督の采配を見ていると、彼は交代することが多い。その理由を教えてください」
 
 それに対し、スコルジャ監督は冷静に答えた。

「もちろんチアゴとサヴィオを同時起用するのはひとつのオプションです。今日は(チアゴと)松尾(佑介)を組ませたいと考えていました」

 続けて、記者は改めて質問する。

「どう考えてもサヴィオの交代は早いなと。これは大きなストレスをチームやサポーターに与えているのではないか」

 確かにそういう見方はできるかもしれない。実際、FC東京戦でもM・サヴィオは相手に脅威を与えていた。ただ、指揮官の見解は違う。

「左ウイングは激しい競争があるなか、夏場は上手く起用していきたい。そういった意図で今日も交代しました」