◇インターリーグ ドジャース7―10ツインズ(2025年7月22日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(31)が22日(日本時間23日)、ツインズ戦で日本選手初の4戦連発の36号2ランを放った。自身が本塁打した球では最速に並ぶ100・1マイル(約161・1キロ)を粉砕した。連発中の全4本塁打が中堅から左方向への打球で、本塁打王争いもリーグトップタイに再浮上。登板翌日はこれまで15打数1安打と不安視されたコンディション面を、一発回答で払拭した。

 敗色濃厚な5―10の9回2死三塁だった。守護神デュランの100・1マイル(約161・1キロ)の「スプリンカー(スプリットとシンカーの中間球)」を逆らわずに強振。打球速度107・5マイル(約173キロ)の強烈な打球を、既に多くのファンが席を立ちガラガラの左翼席に運んだ。

 ナ・リーグトップのダイヤモンドバックス・スアレスに並ぶ36号2ランは、日本選手初の4試合連続本塁打。デーブ・ロバーツ監督は「毎晩のように自分の役割を果たし、スコアボードの状況に左右されることなく良い打席を重ねている。本当に凄い」と手放しで称えた。27歳の剛腕デュランの高速変化球スプリンカーは、100マイル以上を計測すると過去35球で1球も安打も、飛球すらも打たれてない“超魔球”だった。デュランは今季46試合目で初被弾となった。

 大谷が本塁打を記録した球速としては、昨年6月5日のパイレーツ戦で昨季新人王右腕スキーンズの100・1マイル直球を打ち砕いた時と並び最速。4試合連発は全て大谷が「調子のバロメーター」と語る中堅から左方向への打球だ。前夜の試合後に「見え方がまず良いので調子が戻っている」と自信を示した通り一振りで仕留めた。