◇インターリーグ ドジャース4−3ツインズ(2025年7月23日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(31)が23日(日本時間24日)、ツインズ戦で球団史上7人目、日米通じて自己最長の5戦連発の37号ソロを放った。ナ・リーグ本塁打王争いは単独トップに再浮上。申告敬遠で出塁した9回は逆転サヨナラ勝ちのホームを踏んだ。25日(同26日)からは敵地でレッドソックス3連戦。元祖二刀流ベーブ・ルースがプレーしたメジャー最古の球場でどこまで記録を伸ばせるか。

 勢いが止まらない。初回1死。大谷は右腕パダックの甘いカーブを逃さなかった。打球は角度34度で高々と舞い上がり左中間スタンド中段に着弾。飛距離441フィート(約134メートル)で、前日に塗り替えたばかりの日本選手の連続試合本塁打記録をあっさり更新した。

 「素晴らしい投手で最初は打ちあぐねていた。その中で先制点を取れたのは良かった」

 日本ハム時代16年の自己最長、そして球団記録に並ぶ5戦連発の37号ソロ。5戦連発は全て日本ハム時代に「調子のバロメーター」と語ってきた中堅から左方向への打球だが、この日は「打球方向はあまり関係ない」と言った。角度のついた打球を重視しており「良い角度で上がれば、引っ張っても流してもあまり関係ない。気にせず自分の打ちたい球をしっかりスイングすることだけを考えていきたい」と強調した。

 その後は2三振するなど安打が出ず、「2打席目以降は思い通りの打席が送れなかった。そこはちょっと反省点」と自戒も忘れなかったが、1点を追う9回に再び存在感を発揮した。2死一塁から申告敬遠で歩かされ、次打者も四球で満塁となり、4番フリーマンの打球は左前へ。三塁走者、そして二塁走者の大谷も一気に生還し、劇的な逆転サヨナラ勝利を収めた。今月はまだ7勝11敗と負け先行で、この日も8回に逆転を許す苦しい展開だったが「最後に2死から逆転できるのは、まだまだ底力がある証拠」と笑みを浮かべた。