◇ア・リーグ マリナーズ4―2エンゼルス(2025年7月24日 アナハイム)

 マリナーズのフリオ・ロドリゲス外野手(24)が24日(日本時間25日)、敵地でのエンゼルス戦に「2番・中堅」で先発出場。MLB史上初の記録を打ち立てた。

 ロドリゲスは初回1死からエンゼルス先発・菊池雄星の直球を捉え、左前打。さらに1死一、二塁から二塁走者として三塁へスタートを切り重盗に成功し、今季20個目の盗塁を記録した。

 また、0―1の5回2死からは菊池の直球を振り抜き、右越え15号ソロで試合を振り出しに戻した。

 チームはその後、アロザレーナに勝ち越し2ランが飛び出し、試合に勝利した。

 ロイター通信によると、メジャーデビュー初年度から4年連続で15本塁打、20盗塁以上を記録したのはロドリゲスがMLB史上初めてという。

 

 22年にメジャーデビューしたロドリゲスは1年目に28本塁打を放ち、新人王を獲得。同年、春季キャンプ中にイチロー氏(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)のキャッチボールのパートナーを務めて「イチローの秘蔵っ子」として話題になり、同氏が「努力だけでは得られないものが備わっている」と称賛する“愛弟子”として知られている。

 今年1月にアジア人として初めて米野球殿堂入りしたイチロー氏はクーパーズタウンで27日(同28日)に開かれる表彰式典に参加する。師匠の晴れ舞台を目前に控え、愛弟子が球史に名を刻んだ。