ヤクルトの小川淳司GMが、フィリーズ傘下2Aレディングから自由契約になった青柳晃洋投手(31)の獲得に動いていることを明かした。「これから交渉に入ります」と説明し、25日午後に青柳サイドと入団交渉を行ったとみられる。

 阪神からポスティングシステムを使って1月にフィリーズとマイナー契約を結んだが、メジャーでの登板がないまま退団となった。借金22の最下位に沈むヤクルトのチーム防御率はリーグワーストの3.56。後半戦での巻き返しに向けて投手陣の整備は不可欠で、阪神で通算61勝を挙げた経験豊富な変則右腕に白羽の矢を立てた。

 残り60試合で「一つでも上(の順位)という気持ち」と反転攻勢を誓う高津監督もラブコールを送る。青柳の獲得に向けた動きについて「びっくりした」と感想を口にしつつ「相手として見てきて良い投手だなという印象が強い。まだ年齢的にも十分、可能性があると思う」と加入を熱望した。補強期限の今月31日までの合意を目指して条件面など詰めの交渉を行う方針で、早ければ週明けにも「ヤクルト青柳」が誕生する可能性がある。(重光 晋太郎)