◇第107回全国高校野球選手権東東京大会 準決勝 関東第一 2―0 実践学園(2025年7月26日 神宮)

 関東第一の背番号8の二刀流・坂本慎太郎(3年)が5回戦の安田学園戦に続き登板2試合連続の完封勝利をマーク。2年連続の甲子園出場に王手をかけた。

 この日のテーマは「低め」。序盤から変化球でカウントを整え、追い込んでからは打者に勝負球を絞らせないクレバーな投球を披露。9回を5安打8奪三振。得点圏に走者を背負ったのは6、8回の2回だけと安定した内容に「緊張はしたが、最大限の力を出すことができた。直球が速くないので、変化球を使って速くみせることができた」と納得の表情を見せた。

 昨夏は2年生ながら背番号7をつけ甲子園を経験。京都国際との決勝では最後の打者となり悔しい思いを味わっただけに「昨年の借りを返したい。今年は投手として三振を奪って(甲子園で)優勝を決めたい」と燃えている。

 東東京大会の決勝は28日。坂本は「神宮で試合をするのも最後になるかもしれないので悔いのないプレーをしたい。絶対に甲子園にいく」と意気込んでいた。