◇セ・リーグ 巨人5―1広島(2025年7月26日 マツダ)

 2018年には開幕9連敗を喫し、今季も試合前まで6戦6敗だった“鬼門”マツダ。

 開幕から7戦目にして今季初勝利を飾り、借金を1まで減らして2位に浮上した巨人の阿部慎之助監督(46)は試合前のミーティングでナインにゲキを飛ばしていたことを明かした。

 「タイガースが独走しているけど、何とか一泡ふかすために一戦一戦頑張っていこうというのは言いました」

 7月19日の阪神戦(東京D)に敗れ、開幕から87試合目で自力優勝の可能性が消滅。翌20日の直接対決にも敗れて11ゲーム差をつけられ、球団史上初めて球宴前に阪神戦のシーズン負け越しが決まるという屈辱も味わった。

 だが、前半戦ラストマッチとなった21日のカード最終戦では0―5の劣勢で迎えた7回にリチャードの同点3ランなどで一挙5得点。9回には吉川の適時打でサヨナラ勝ちを収めて10ゲーム差で前半戦をターンしていた。

 阪神はこの日も勝ったため10ゲーム差は変わらないが、V打は5月に加入したリチャード。マツダでの今季初勝利について「うんまあ、いいように考えて明日も頑張ります」とした阿部監督だが、ナインが指揮官の思いに応えての後半戦白星スタートとなった。