7月31日(日本時間8月1日)に迫ったトレード期限。残り1週間を切り、各メディアの移籍報道も熱を帯びてきた。米スポーツ専門局『ESPN』は24日(同25日)、「2025年のマーケットで注目される10人のビッグネーム」を紹介し、どのような動きを見せるのか予想した。
■「ドジャースは何か仕掛けてくる」
『ESPN』がビッグネームとして挙げたのは、エウヘニオ・スアレス内野手(ダイヤモンドバックス)、マルセル・オズナ外野手(ブレーブス)ら10人。その中でドジャースへの移籍が予想された大物は、ガーディアンズのスティーブ・クワン外野手となった。
“安打製造機”の異名を持つオールスター外野手は、ここ数日トレード候補として名前が急浮上。『ESPN』のデビッド・ショーンフィールド記者は、「ドジャースが何か仕掛けてくることは分かっている。彼らは必ず仕掛けてくる」と記し、クワン獲りに動くと予想した。
そう考える理由は至ってシンプルで、「マイケル・コンフォート外野手が機能していないからだ」と説明。「チームは彼に300打席ほど与えているが、依然として打率は.200を下回っている。しかも、左翼手としての守備も優秀ではない」と指摘した。
■「守備面でもグレードアップ」
さらに同記者は「チームはリードオフ(1番打者)も必要としている。彼らはムーキー・ベッツ内野手を大谷翔平投手の前に置く形で1番に起用した。しかし、ベッツは攻撃面で力を発揮できておらず、今は打線の先頭を打つべきではない。でも、クワンを獲得すれば、この2つの問題(コンフォートとリードオフ)を解決できる。大谷の前に出塁率の高い打者を置けるだけでなく、守備面でも大きなグレードアップになる」と主張した。
もちろん、ドジャースにとっての最優先事項は、負傷者続出の投手陣に新戦力を加えることだが、不振が続くコンフォートの代役探しは以前から求められていたこと。クワンが獲得できればベストだが、果たしてガーディアンズは放出に応じるか。ここにきて人気銘柄になりつつあるダルトン・ラッシング捕手や複数の若手有望株がトレード要員として考えられている。