去年5月、首都高速道路で渋滞の車列にトラックで突っ込み、3人を死亡させたなどの罪に問われている男の裁判で、男は被告人質問で「事故当日は体調不良だったが、仕事を休む当たり前のことができていなかった」と述べました。

降籏紗京被告(29)は去年5月、首都高速5号池袋線で渋滞の車列にトラックで突っ込み、3人を死亡させ、3人に重軽傷を負わせたとして過失運転致死傷の罪に問われていて、初公判で起訴内容を認めています。

きょう(24日)の裁判では被告人質問が行われ、降籏被告は「体調不良により十分な睡眠をとれていなかったが、シフト上、自分が行くしかないと思った」と説明。「仕事を休む当たり前のことができていなかった。当日ハンドルを握った自分の責任は重い。たくさんの人に申し訳なかったと思います」と述べました。

その後、遺族による被告人質問が行われ、亡くなった男性の名前をフルネームで問われた被告は「覚えていないです」と述べました。

また、裁判長から「第三者や他人事のように感じるが、その自覚はないですか」と問われた被告は「自覚はないです」と答えました。

次回は9月17日に論告が行われる予定です。