現地7月31日のトレード期限まで約3週間。米メディアは連日のように各球団のトレードの噂を報じているなか、現地7月9日には米放送局『ESPN』のジェフ・パッサン記者が、各球団のニーズに合わせた最適な補強を予想した。

 ロサンゼルス・ドジャースについてパッサン記者は、ブルペンの層が弱点と記載。最適な補強選手として、ミネソタ・ツインズの守護神ヨアン・デュランを挙げた。

「毎年のようにドジャースはトレード期限に大型移籍を模索。身長190cm、体重100kgのデュランは、チームのニーズを満たしている。平均100マイル(約160.9キロ)を超える速球、98マイル(約157.7キロ)のスプリンカー、打者を翻弄するカーブを操る右腕は、相変わらず好調だ。今シーズンはホームランを打たれておらず、防御率1.52は40イニング以上を投げた投手の中でMLB3位だ」

 ドジャースのブルペン陣、とりわけクローザーの安定感が欠けている。現地7月9日のミルウォーキー・ブルワーズ戦では9回にタナー・スコットが同点に追いつかれ、延長10回にはカービー・イェーツがサヨナラ打を打たれて敗戦。エバン・フィリップス、ブレイク・トライネン、ブラスダー・グラテロルは負傷者リスト入りしている状況だ。

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 「ただ、今シーズン終了後、さらに2年間の契約権利をツインズが保有している。デュランを獲得する際のハードルは高いが、しかしドジャースには大谷翔平の全盛期を無駄に過ごす余裕はない。すべてのポジションで優秀な選手を揃えるのがLAの目標だ。シーズン中に起用する投手人数でメジャー記録に迫るチームとって(ドジャースは35人、メジャー最多は2019年にシアトル・マリナーズが記録した42人)、そこにもう1人が加わるのは何の問題ない。それがデュランであれば、理論上、驚異的なブルペン陣を構成できる」