問題を解決できたほうが笑った。

 ラグビーの日本代表がウェールズ代表と7月5日・12日に連戦。ミクニワールドスタジアム北九州での最初のゲームを24―19で制しながら、次のノエビアスタジアム神戸での80分は22―31とリベンジを許した。

【動画】伝統国から初の連勝なるか... 白熱の対ウェールズ第2戦ハイライト 勝ったフッカーのデヴィ・レイク主将は、「先週から修正ができた」。まず、前回ジャパンが組ませないようにしていたモール(立ったボール保持者を軸にした塊)の質を変えた。軸の選手を周りが保護し、形作り、プレッシャーをいなした。その流れで前半28分に12点目を挙げた。直後のゴール成功で3―14。

 中盤での戦い方も変えた。敗戦時と比べ、大胆にボールを展開するのを目指した。36分、連携攻撃で数的優位を作ってこの日3本目のトライを奪った。3―21。相手のマット・シェラット暫定ヘッドコーチはこうだ。

「皆にはもっと勇気を持って戦えと声をかけていた」

 かたや敗れた日本代表は、勝利時に露呈した懸念点を解消できなかった。

 まず、高く上がった球の奪い合いで劣った。特に前半は、自分たちから意図的に蹴り込んだボールも向こうへ渡りがちだった。

 ウイングでこの日2度目の代表戦となった石田吉平は、最適なタイミングで飛び上がりながらも空中で圧を受けた。本人の弁。

「同じタイミングで飛んでしまうと高さにやられてしまう。先に飛ぶ(ことが大事)。そこは工夫していきたいです」