ニューヨーク・メッツのエドウィン・ディアス(31)が現地時間7月15日、アトランタ・ブレーブスの本拠地(トゥルイスト・パーク)で行なわれたオールスターゲームにナショナル・リーグの13番手として途中登板。9回に球宴で初めて導入された「ABS(オートマティック・ボールストライク・システム)」(通称ロボット審判)によるチャレンジを要求し、判定を覆した。
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 9回表、無死二塁の場面でナ・リーグの12番手ロベルト・スアレスは、ア・リーグ9番ボビー・ウィットJr.にライト線へのタイムリーヒットを許し、1点を失って6ー5とされたところで、1死二塁で降板した。ここでディアスが登板し、9番ジャズ・チザムJr.をゴロに打ち取る間に走者ウィットJr.が三塁へ進塁。続くスティーブン・クワンの内野安打で三塁走者ウィットJr.の生還を許し、試合は同点となった。

 同点で迎えた2死一塁の場面で、ディアスは4番ランディ・アロザレーナと対峙し、1球目のスライダーを投げた瞬間に走者クワンが二塁へ盗塁。ワンヒットでサヨナラ負けという危機的状況を迎える。
  そして、ディアスが2ストライクと追い込んで投じた3球目は、外角ストライクゾーンぎりぎりの159キロの直球だったがボールの判定。これに対してオールスターで初めて導入されたロボット審判によるチャレンジを要求すると、判定は覆ってストライクとなり、アロザレーナを見逃し三振としてピンチを脱した。