2025年のバロンドールはこれまでより約1か月早い9月に発表される。その選考の対象期間は昨年8月から今年7月までとなっており、つまり多くの国でのサッカーシーズン(秋春制)に合わせたものとなっている。

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 さて今年の同賞の最有力候補は、チャンピオンズリーグ(CL)を制したパリ・サンジェルマンで抜群の輝きを放ったフランス代表FWウスマン・デンベレだとされている。ゴールに繋がる決定的な仕事の他、守備でも多大な貢献を果たし、ルイス・エンリケ監督のサッカーを最も体現してみせた選手のひとりとして多くの称賛を集めており、チームとして最良の結果も残したのだから、十分に納得はいく。

 しかしスポーツ専門チャンネル「ESPN」は、パリSGが昨年12月1日の時点で、CLではリーグフェーズにおいて1勝1分け3敗・得点3失点5という惨憺たる成績で、次ラウンド突破は危うい状況にあったことを指摘。そこからの見事な立て直しを称賛しながらも、シーズンを通しての評価ということであれば、この序盤戦の低迷を見逃すことはできないとしている。
  その上で同メディアは、シーズンを通してコンスタントに活躍した選手が誰かを検証。まず攻撃選手では「ゴール+アシスト数」に着目し、ここで断トツなのはリバプールのモハメド・サラーだという。しかし彼の場合はPKが多く、11メートルの対決でのゴールと流れの中での得点では難易度に差があり、同等に扱うのは公平性に欠けるということで、数値上で“修正”を加え、またアシストについてもシチュエーションによる違いを表わすために期待値を反映させた。