資本力で太刀打ちできないプレミアリーグのクラブに、有望な若手選手を引き抜かれるなど「かつての覇権は失った」リーグだが、同紙は「リーグの特徴を持つことが不可欠ななか、プレーのペースがやや緩やかで、ベテラン選手でも活躍できる点が魅力になっている」と指摘している。

「これは、スヌーカー(ビリヤードの一種)のトップ選手たちの多くが、10年、20年と長く活躍するのに似ている。運営側ではなく、とりわけ見る側に“安心感”をもたらす。ロメル・ルカク、スコット・マクトミネイ(いずれもナポリ)、ルベン・ロフタス=チーク(ミラン)といった選手たちが、セリエAで馴染みの顔として活躍を続けているのはその一例だ」

 デ・ブライネ、モドリッチについても、前者は「喧騒のプレミアリーグで中堅クラブに留まるより、ナポリでの新たな挑戦を選んだ」、後者は「MLSではなく、ミランという『少し落ち着いた、しかし歴史あるクラブ』でプレーする道を選んだ」とし、「全てが『激流のようなテンポ』である必要はなく、最上でなくても魅力的な価値がある」と、カルチョの国のリーグの良さを説明した。

 また、「ユベントスの支配(2011-12から19-20シーズンにかけて9連覇)が終わって以降、この5シーズンで3クラブが優勝(インテル、ミラン、ナポリ)、6クラブがトップ3(前述4クラブとアタランタ、ラツィオ)に食い込んでおり、多様で活気ある競争構造が育まれている」との魅力も指摘。セリエAやその各クラブが、他国の資本を受け入れ始めているだけでなく、独自の魅力を持ち続ける努力は選手やファンを惹きつけるうえで重要なのだ。

構成●THE DIGEST編集部

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