絶対的エースの覚悟がみえた。

 バレーボールの最強国決定戦「買取大吉 バレーボールネーションズリーグ(VNL)2025 千葉大会」の男子予選ラウンドが終了した。日本は20日に行なわれた同ラウンド最終戦でパリ五輪銅メダルの米国を3-0で撃破。通算8勝4敗の4位で開催国・中国を含めた上位7か国が決勝ラウンドに駒を進めた。右肩痛だった石川祐希が先発に復帰し、チームを完勝に導いた。

【画像】戦列に復帰し日本を牽引!アメリカ戦で躍動したキャプテン石川祐希を特集!

 頼れる主将がチームに喝を入れた。石川は第1セット序盤からバックアタックを決める全開プレー。さらに弾丸サーブで相手守備を乱すなどコンディション不良を感じさせない姿でチームを鼓舞した。また強打だけでなく米国のブロックをみて角度を変えた技ありスパイク、フワっとネットの間にストンと落とす多彩な攻撃を披露。第3セット途中で下がるまでエースは存在感を放った。

 試合後、石川は気になる右肩の痛みについて「打てないという状況ではない」と軽傷を強調。痛み止めを飲んでプレーした。「痛みはあるけど、休みが必要という状態でもないので。日頃のケアをうまくやりながら治していく」と見通しを語った。
  VNLは一昨年が銅メダル、昨年が銀メダルと着実に順位を上げてきている。石川は「表彰台に登るための戦いをすることが目標で、その経験をすることがテーマ」と言葉を強め、3大会連続メダル獲得を明言する。