「燃える闘魂」の代名詞で知られたプロレスラー、アントニオ猪木さんの偉業を紹介する企画展が、群馬県高崎市鞘町のスズラン百貨店高崎店で開かれている。入場無料、8月3日まで。
猪木さんは1972年に新日本プロレスを設立し、同時期に全日本プロレスを興したジャイアント馬場さんと共に日本のプロレス界をけん引した。国会議員で活動したり、ベンチャー事業に参入したりと多くの話題を提供し、晩年は病魔と戦い続けて2022年10月に79歳で亡くなった。
企画展は全国を巡回して開かれており、群馬県での開催は初。猪木さんが着用したガウンやリングシューズ、引退スピーチで披露した詩「道」の直筆や、団体旗揚げ時からの興行ポスターなどが並ぶ。猪木さんが戴冠したNWFとIWGPのヘビー級チャンピオンベルト(レプリカ)もあり、会場で1230円以上のグッズを購入した人は特設リングで記念写真が撮れる。
太田市の池田瞳さん(45)は「思った以上にずっしりしている」とベルトの重みを実感。埼玉県熊谷市の会社員沢村陵さん(54)は「猪木さんは僕らのヒーロー的存在。金曜夜はテレビの中継を夢中で見てました」と懐かしんだ。
期間中はレジェンドレスラーのトークショーも開催。26日は前田日明さん、27日は藤波辰爾さん、8月3日は蝶野正洋さんが登場する。いずれも午後3時から。(平井剛)