富山県が22日に発表した富山市の6月の消費者物価指数は全体で「112.4」となり、前年同月と比べて3.2%上昇、13か月連続で前年の同じ月より増加しています。高校無償化の普及で教育費が減ったものの、食料費が増えたことで全体を引き上げました。

消費者物価指数は2020年を100として計算されています。前月の今年5月と比べると0.1%下落しましたが、1年前の2024年6月と比較すると上昇が続いています。

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内訳をみると、物価上昇の主な要因は「食料」で、前年同月比7.1%上昇しました。

これは「穀類」が33.0%と突出して上がったことによるもので、穀類を使う「調理食品」も7.3%上昇しています。

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「光熱・水道」も4.3%上昇し、「電気代」は5.1%、「ガス代」は6.3%とそれぞれ値上がりしています。

一方で「教育」は前年同月比13.8%と大きく下落しました。高校授業料無償化の普及で「授業料等」が20.7%下がったことが主な要因です。

また、生鮮食品の指数は118.5で前年同月比2.4%上昇しましたが、前月比では4.0%下落しました。特に「果物」が6.1%、「野菜・海藻」が2.5%と下がっています。

生鮮食品を除く総合指数は112.1で、前年同月比3.3%の上昇となりました。生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数も110.3で、前年同月比3.3%上昇しています。

富山市の消費者物価指数は、去年6月から13か月連続で前年同月比プラスが続いています。県の担当者は「食料品を中心に値上げの影響が続いている」と説明しています。

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