暑さによる影響が、自然や労働環境、そして経済にまで広がっています。名古屋市昭和区にある鶴舞公園ではこの時季、きれいに咲いたアジサイを楽しめますが、歩道沿いに植えられているアジサイは、紫色から茶色に変色していました。また愛知県内では2024年に、職場での熱中症が88件報告されていて、特に熱を使う工場では対策が必要です。

鶴舞公園に咲くアジサイ

7月2日の正午ごろ。手元の温度計は32℃を超え、湿度は60%以上の不快な蒸し暑さになりました。この時期も鮮やかな色で来園者の目を楽しませてくれるアジサイ。しかし、ここ数日間の高い気温や晴れ間が続いたことで、日焼けをしてしまった花もありました。

一部のアジサイは茶色に変色

鶴舞公園 佐々木辰夫所長:
「ずいぶん水やりの回数が増えています。乾きやすいところを中心に水やりをしても、2025年の場合は追いつかないですね」

フォークリフトの運転席には、風と一緒に霧状の水を噴射

風とともに霧状の水で涼しく

一方、手元の温度計で午前11時前に32.4℃まで上昇したのが、名古屋市南区の三井化学名古屋工場。フォークリフトの運転席を見てみると、風と一緒に霧状の水が出ていました。

2024年、愛知県内では職場での熱中症が88件報告されていて、特に熱を使う工場では、対策が必要です。

愛知労働局 小林洋子局長:
「作業を短くするとか、場合によっては中止する。こういうのをやっていただきたいです」

高い気温で卵の価格に変化はあったのか

卵 M1パック

高い気温が続くと心配なのが卵の価格です。5月に312円まで上がっていましたが、7月2日時点も価格は変わらず、高止まりが続いています。名古屋市中区大須の万松寺通にある「生鮮食品館 サノヤ」の担当者に、卵と気温の関係について聞きました。

●卵 M1パック
店頭価格312円(仕入れ価格 前週比±0円)

――このまま気温が高くなると、卵の価格にどのような変化がありますか。

サノヤ 百武勇希さん:
「気温が高いと、鶏自体がバテてしまい、卵を産まなくなってしまいます。そのため夏は供給が減り、価格が上がる傾向にあります」

――今後はサイズによっても価格が変化するそうですね。

「飲食店などが高いM サイズの卵からSサイズの卵に切り替えて、Sサイズの需要が上がっています。Mサイズの卵は夏を乗り切った9月頃から、少しずつ下がってくるのではないかと思います」

夏の間はこのままと考えられるので、まだまだ暑さの心配が続きそうです。