JR函館駅隣接地にて、トレーラーハウス型無人宿泊施設「JRモバイルイン函館」が26年1月に開業する。全室「トレインビュー」という特徴を持つ。

JR北海道のグループ会社である北海道ジェイ・アール都市開発と、ミサワホームによる取り組みで、ミサワホーム製のトレーラーハウス「ミサワユニットモビリティ ムーブコア」を8月以降順次設置する。函館を訪れる人への特別な宿泊体験の提供、駅を中心とした新たな人の流れを生み出すことによる地域経済の活性化を目的としている。

JR函館駅隣接地というユニークな場所での宿泊施設の実現を目指し、ムーブコアをミサワホーム独自の連結技術を用いた2台1組の構成で、10台・計5室の客室空間を提供する。

室内には寝室、バンクベッド(下段がソファベッドの2段ベッド)を配したリビングルーム、シャワールーム、トイレを完備。室外にウッドテラスを設け、宿泊者はJR函館駅に停車する列車や転車台を間近に見ることができる。

構造は断熱性、遮音性に優れた木質パネル接着工法を採用し、寒さの厳しい気候や駅隣接地でも快適な空間を提供するとしている。

JRモバイルインは、JR北海道グループが進める鉄道沿線価値を高めるまちづくりの取り組みの1つ。移動可能なコンテナ躯体を用いているため駅沿線の狭小地でも出店可能、タブレット端末を介した遠隔地からの無人受付という特徴を持ち、リーズナブルな宿泊を提供するとしている。これまで、19年12月にJR琴似駅沿線に1号店、24年3月に千歳市に2号店、25年5月に富良野市に3号店を開業した。

函館店ではトレーラーハウスを用いることで、さらに機動的に、よりユニークな敷地への出店を可能とした。

計画地は北海道函館市若松町(JR函館駅隣接敷地内)。客室面積は25.84m2、定員は各室4名。