尾州の布に織り姫印刷

 「おりもの感謝祭 一宮七夕まつり」は2日目の25日も、猛暑を吹き飛ばすにぎわいを見せた。体験型のイベントも盛況で、子どもから高齢者、外国人まで大勢の人たちが楽しんだ。 

 一宮市の本町商店街にあるオリナス一宮では、シルクスクリーンの体験ができる「七夕ノスタルジア工房」が毎日開催されており、25日も訪れた人たちがカラフルなインクで持ち物などに印刷して楽しんだ。

 図柄は、まつりテーマの「昭和100年」にちなんで市出身のデザイナー石原美保さんが手がけた黒電話や銭湯をはじめ、七夕の織り姫やひこ星など22種類を用意。参加者は昭和の雰囲気満載のイラストから好きな図柄を選べる。

 訪れた人たちは、ネオンピンクやミントグリーンなどのインクを使い、持参したTシャツやトートバッグ、会場で配布する尾州産の布やノートに印刷。近くに住む重岡佑ちゃん(4)はミントグリーンのクリームソーダを印刷し「楽しかった」とご満悦だった。

 企画、運営に携わる学生サポーターの吉田萌華さん(21)は「持参品に印刷すれば世界に一つだけのオリジナルグッズになる。ぜひ楽しんで」と話している。入場は午後1時〜7時半(最終日のみ7時)。無料。 (城石愛麻)

異国の浴衣に「ワオ!」 体験ツアー初企画

 今回の七夕まつりでは、一宮市国際交流協会が外国人にまつりを楽しんでもらう事前申込制の体験ツアーを初めて企画。初日の24日夕には、名古屋市や岐阜市在住のインドネシアやマレーシア、フランス、カナダ人の計8人が浴衣姿で商店街を歩いたり、盆踊りの輪の中に入ったりして楽しむ様子が見られた。

 この日は希望した外国人に浴衣を千円で貸し出し、着付けを手伝った。参加者は紺や赤色の鮮やかな浴衣に身を包むと「ワオ」と上機嫌な様子を見せ、姿を写真に収めていた。

 その後、会員の案内で会場を散策し、真清田神社や商店街の色とりどりの吹き流しに見入った。午後7時からは盆踊りの輪に加わり、見よう見まねで踊りを楽しんだ。

 インドネシアから岐阜大に留学中のナフィラ・アルフィーさん(25)は「浴衣が気になっていたので満足。母国では見ない光景で興味深かった」と話した。体験ツアーは26日も予定している。 (森雅貴)