全国高校生溶接技術競技会に向けて科学技術高校(福井市)機械研究部の生徒たちが練習を本格化させている。被覆アーク溶接部門に2年の宮川慶大(けいた)さん(17)、炭酸ガスアーク溶接部門に3年の野阪海翔(かいと)さん(17)が上位を目指して出場する。
2人は4月の北陸高校生溶接コンクールで上位に入り、愛媛県新居浜市で8月2日にある全国競技会への切符を獲得した。昨年11月ごろから練習を始め、全国大会が近づくと毎日のように作業しているという。
アーク溶接とは金属を高温で溶かして接合するもので、被覆アーク溶接は溶接棒を、炭酸ガスアーク溶接は溶接棒よりも細い針金を溶かしてビートと呼ばれる金属板のへこみを埋めていく。全国大会では、溶接したときの幅や高さが一定かどうか、中に気泡や不純物が入っていないかが評価される。
宮川さんは「4層分の金属を流し込むが、特に1層目の溶接を失敗しないようにしたい。目標は全国1位」と意気込んだ。
(庄納沙也加)