“注目されなさぶり”が話題に

 森保一監督率いるサッカー日本代表が参戦した東アジアE−1選手権。今年は韓国で開催され、フジテレビが中継したのだが、その“注目されなさぶり”が逆に話題になっている。

 7月8日、収容人員約3万7000人のスタジアムで行われた香港戦の観客はわずか687人。“空席が目立つ”なんてものではない。

「ゴールデンタイムに放送された中継の視聴率も7%に満たなかったそうです」

 と、サッカーライターが首をすくめる。

 大会はれっきとしたA代表戦で、キャプテンはおなじみの長友佑都(38)だった――といえば聞こえはいいが、実のところ、彼以外はサッカー通でない限りなじみのない顔ぶれだった。

 なぜそうなったのか。

 東アジアに限らず、アジア各エリアで同様の国別選手権が開催されている。例えば、東南アジアにはASEANサッカー連盟が主催する「ASEAN チャンピオンシップ」があるのだが、大盛況だという。

「東南アジア諸国はW杯本大会に出場する実力がないので、みなこの大会を目標にしています。もちろん出場選手もその国を代表する選手ばかりです」

 中東にはアラブ・ガルフカップ・サッカー連盟主催の「ガルフカップ」がある。

「こちらもイラン対イラクなど因縁の対決があったりして盛り上がっています」

「地域の発言力を維持するために存在」

 翻って、東アジアは、

「日本と韓国の実力が突出しているので、試合がワンサイドで面白くない」