参院選比例代表で日本維新の会現職の柴田巧氏(64)=小矢部市清水=は5万4101票を獲得し、党内3位で3選を果たした。

 柴田氏は党参院国対委員長などを歴任した豊富な政治経験と実績を強調し、教育無償化や社会保険料引き下げなどを訴えた。2期12年で培った人脈をフルに生かし、多くの国会議員も応援に駆けつけた。

 公示前には全国各地の後援会組織を軸に支持拡大を図り、公示後は重点地区とする石川に1日入ったのを除けば、富山に張り付き、県西部を中心に票の掘り起こしを進めた。

 党の支持率が伸び悩む中、6年前の前回票5万3938票を上回った。県内では比例の個人得票でトップとなる2万1419票を獲得した。

 県在住で比例に立候補した自民党新人の宮窪大作氏(50)=砺波市庄川町金屋=は8万326票、立憲民主党新人の渡邊雅行氏(63)=富山市豊田本町=は3926票を獲得したが、初議席には届かなかった。

 ★柴田巧(しばた・たくみ)富山維新の会代表(参院議員、県議、国会議員秘書)早大大学院政治学研究科修了、小矢部市清水