大阪・関西万博は7月13日、開幕から3か月経ち、会期184日間の折り返し(92日)を迎えた。
これを記念して航空自衛隊のアクロバット飛行隊「ブルーインパルス」が7月12〜13日、会場・夢洲(大阪市此花区)の上空でアクロバット飛行を披露した。
大阪でのブルーインパルス飛行は、1990年の国際花と緑の博覧会(花の万博)の開幕日以来、35年ぶり。関西では2015年、平成の大修理を終えた国宝・姫路城での完成式典以来となる。
開幕日の4月13日に飛行する予定だったが、天候不順で中止となっていた。
6機のブルーインパルスは午後2時40分ごろ、関西空港を離陸し、1970年大阪万博が開かれた万博記念公園「太陽の塔」(大阪府吹田市・千里丘陵)、大阪城(大阪市中央区)、通天閣(大阪市浪速区)などのランドマーク上空をめぐり、午後3時ごろから約15分間、夢洲上空を飛行した。
両日とも多くのファミリーやカップルが、万博のシンボル・大屋根リングの上などから飛行を見守った。
京都市山科区の40代の女性は、80代の母、大阪府内に住む10代のおいとめいとともに飛行時刻の2時間以上前から大屋根リング上にスタンバイ。
母は2度目の来場で、無数のルイ・ヴィトンのトランクが立ち並ぶフランスパビリオンがお気に入り。「(1970年の)大阪万博の時は子育てや家事で大変だったけど、千里の会場はとても華やかで、太陽の塔は特に印象的だった。あれから55年経って、初めてブルーインパルスを夢洲の会場で見られるとは幸せ」と話した。
女性のおすすめは三菱未来館。「巨大スクリーンに映し出された映像に圧倒された」、24歳のめいは大阪ヘルスケアパビリオンで25年後の自分のアバター(分身)に出会えるリボーン体験システムに興味を持ったという。