夏の高校野球高知大会は準決勝2試合が行われ、「明徳義塾」と「高知中央」が、26日(土)に予定されている決勝戦に駒を進めました。

準決勝、第1試合は、2年連続で夏の甲子園を狙う明徳義塾と、ベスト4進出の中で唯一の県立校・中村の一戦です。

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試合は3回ウラ、明徳義塾が、1アウト・ランナー2塁のチャンスで1番・松井萊翔がライトへのタイムリースリーベースヒットを放って先制に成功すると、続く2番・山田将太郎、3番・藤森海斗と3連続タイムリーなどで4点を先制。さらに4回にも1点を加え、5-0とリードします。

反撃に出たい中村は5回表、ランナーを出しますが、この試合3つ目のけん制タッチアウトでチャンスを潰すなど、得点することができません。

一報、明徳義塾のエース、サウスポー池崎安侍朗は、8回に3者連続三振を奪うなど好投が光り、試合は明徳義塾が勝利して、2年連続35回目の決勝進出を決めました。

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◆明徳義塾 池田佑二 主将
「応援の方も、みんな声を出してくれて、ベンチの中もみんな声が出ていたので、雰囲気は良いと思います。決勝は全員で、スタンドもベンチも関係なく“チーム一丸”で優勝を目指して頑張りたいです」

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第2試合、高知と高知中央の対戦は緊迫した接戦となりました。試合前半は両チーム無得点でしたが、6回、高知が1アウト・ランナー1塁3塁のチャンスを作ると、5番・谷口琉偉がスクイズを決め、1-0と先制します。

しかし高知中央は7回、2アウト・ランナー1塁から、7番・中野聡太がライト線へ長打を放ち、この打球をライトが処理しかねる間に、1塁ランナーが一気にホームへ返り、1-1の同点に追いつきます。

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これで流れを引き寄せた高知中央は、8回、1アウト・ランナー満塁のチャンスから4番・延川仁がセンターへ犠牲フライを放ち、2-1と勝ち越します。さらに、続く5番・井筒陽斗のライトへのタイムリーも飛び出し、さらに1点を追加。試合終盤の8回に3-1とリードします。

そして最終回、高知中央のマウンドには、先発して1失点で投げぬいてきた2年生エース・松浦伸広が上がり、ランナー1塁・2塁とピンチを背負いましたが、最後のバッターを打ち取ってゲームセット。高知中央が、初めて甲子園に出場した2023年以来、2年ぶり2回目の決勝進出を決めました。

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◆高知中央 高山大和 主将
「接戦になるというのは自分たちもずっとイメージしていたので、慌てず、点を取られたときも『最少失点で、焦らず次の攻撃から行くぞ』というのはずっと言っていたので、そういう形で点が取れたのでよかったです。決勝は、きょうみたいな接戦になると思うので、粘り強く泥臭く『自分たちの野球』をして勝ちたいです」

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◆高知中央 山野司 監督
「ここまで来たので、なんとかいい形で大会を終われるように頑張りたいと思います」

明徳義塾と高知中央が対戦する決勝戦は、26日(土)午後1時から、高知市の春野球場で行われます。