やなせたかしとその妻・暢の人生をモデルとする連続テレビ小説『あんぱん』(NHK)が現在放送中。そんななか「美術館「えき」KYOTO」(京都市下京区)にて開幕した『やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ』では、作中に登場した言葉やモデルとなる人物の背景にも触れることができる。

■ 『あんぱん』視聴者ならつい反応?「人間なんて…」

NHKで放送中の『あんぱん』は、『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと妻・小松暢の人生をモデルにヒロイン・のぶ(今田美桜)とその幼馴染・嵩(北村匠海)の波乱に満ちた人生を描く。

同作が折り返しを迎えたタイミングで、7月11日より京都の「美術館「えき」KYOTO」にておこなわれている同展。やなせに関連する展覧会では初となる大規模巡回展となり、詩や絵本、国民的作品『アンパンマン』などにまつわる約250点もの展示品が並ぶ(うち原画は約200点)。

初日から大盛況を見せる同展には『アンパンマン』や『チリンのすず』といった作品のみならずやなせの幼少期や新聞社に在籍していた時代の展示もあり、『あんぱん』を視聴している人ならつい反応してしまうはず。

まず入り口近くに飾ってあるフラッグには、やなせのエッセイや自伝本から抜粋されたフレーズが書かれている。なかには同作の週タイトルと作中でも重要なセリフとして登場した「逆転しない正義」を思い出す「逆転しない正義とは献身と愛だ」と書かれたフラッグも。