[与那原大綱曳 8.3]

 那覇、糸満に並ぶ沖縄三大綱引きで450年以上の歴史がある与那原大綱曳(ひき)の綱をリメークしたアクセサリーが、大綱曳本番の8月3日(日)、与那原町の与那古浜公園内のブースで販売される。どれも一点物のピアスやイヤリング、ブローチで限定100個。上与那原区の有志7人「綱girl」が手作りした。「10年先も100年先も、伝統を『綱げて』いきたい」。1個当たり500円を大綱曳実行委員会に寄付する。(南部報道部・平島夏実)

 企画したのは去年4月に上与那原の区長になった仲村優香(ゆか)さん(35)。地域のママ友らに声をかけ、1カ月前から週2回、上与那原公民館に集まっている。

 材料は昨年の大綱曳で参加者が引いた「手綱(ティーンナ)」。町内の拝所「親川(ウェーガー)」で事前に手を合わせ、「町民が力を合わせて作った綱の一部を使わせていただきます」と祈ったという。

 ピアスの制作時間は1セットで約1時間。ほぐした綱を洗って煮沸消毒し、衣類用の柔軟剤に浸して柔らかくし、毛糸と同じようにかぎ針で編み直した。東(あがり)は紫、西(いり)は赤の色糸をアクセントに巻く。ブローチは、カナチ棒のように木製ビーズをはめて仕上げた。

 与那原大綱曳は昔から「曳き清(ちゅ)らさ、勝ち清らさ、負き清らさ(勝っても負けても和気あいあい)」の言葉がある。上与那原は「西」に入るが、メンバーは「肩入れしないで公平に作っています」と笑う。

 「与那原出身の私としてはめっちゃときめくピアス」(永山可奈子さん)、「身に着けるだけで祭り気分になれる」(谷由香さん)、「つい忘れてしまうくらい軽い着け心地」(池村里佳子さん)と推しトークが止まらない。

 価格は1個1500円。注文や修理の依頼はインスタグラムのアカウント「yonabaru.tunagirl」で受け付けている。