八重瀬町具志頭の「南の駅やえせ」で25日、水難事故防止町民大会が開かれた。糸満署によると、2023、24年は2年連続で、八重瀬町に隣接する南城市の奥武島で中学生が溺れる水難事故が発生した。今年に入り署管内で発生した水難事故は25日現在で5件。うち2件が死亡事故だった。関係者らは海水浴シーズンと夏休みを迎え、ライフジャケットの着用など水難事故防止を呼びかけた。
大会には、同町や糸満署、那覇海上保安部、島尻消防組合の関係者、ぐしかみこども園の園児ら約100人が参加。啓発用のチラシなどを配るなどし、海の危険に注意を呼びかけた。
糸満署の伊集守隆署長は、昨年県内で発生した水難事故128件中45人が亡くなり、死亡率は約35%だったとのデータを紹介し、「交通事故の死亡率約2%と比較すると非常に高い」と強調。「より良い海水浴シーズン、夏休みになるよう事故防止に協力をお願いしたい」と語った。
那覇海保職員がライフジャケットの着用方法などについて講話したほか、東風平中2年の男子生徒(14)が水難事故防止宣言をした。