【ニューヨーク=本間英士】米国を代表するプロレスラーのハルク・ホーガンさんが24日、南部フロリダ州で死去した。71歳だった。世界最大のプロレス団体WWEが発表した。AP通信によると、自宅で心臓発作を起こし、搬送先の病院で死亡が確認された。来日時にはアントニオ猪木さんと名勝負を繰り広げた。

1953年、南部ジョージア州生まれ。「超人ハルク」から取ったリングネームで80年代から活躍し、WWEでは王座を複数回獲得。2005年にはWWE殿堂入りを果たした。映画やテレビにも出演して知名度を高め、米国のプロレスを一大ビジネスに発展させるのに貢献した。

筋肉質の体格、頭に巻いた赤いスカーフ、特徴的な口ひげ姿など「アメリカン・ヒーロー」を体現した姿は多くのファンから人気を博した。80年に初来日し、猪木さんらと対戦。人さし指を突き上げ、「イチバーン!」と叫ぶポーズでも話題を呼んだ。

トランプ大統領の支持者としても知られ、昨年の大統領選で共和党候補のトランプ氏を支援した。トランプ氏は24日、交流サイト(SNS)で「偉大な友人を失った。彼は世界中のファンを魅了した」としのんだ。