北アルプスの奥穂高岳で23日、滑落して身動きが取れなり、ヘリコプターで救助された男性は、頸椎損傷の大けがだったことが分かりました。

救助されたのは、東京都三鷹市の69歳の団体職員の男性です。

松本警察署によりますと、男性は23日の早朝、奥穂高岳から涸沢に向け下山中、標高およそ2870メートルのザイテングラートで滑落してけがをしました。

午前5時半前に、通りかかった人からの「滑落したと思われる男性がいる」との通報をもとに、県警の山岳遭難防止常駐隊員と、近くでパトロールしていた岐阜県警の山岳警備隊員が救助に向かい、男性は、午前7時過ぎに長野県警のヘリコプターで救助され、松本市内の病院に搬送されました。

男性は、意識はあったものの頭から出血して、自力で歩くことができない状態だったということで、病院での検査の結果、頸椎を損傷していることが分かりました。

男性は、21日に単独で上高地から入山し、涸沢に向け下山する途中でした。