女子テニスの国別対抗戦ビリー・ジーン・キング杯(BJK杯)決勝大会(9月16〜21日、中国・深セン)に出場する日本代表の杉山愛監督(50)が21日、オンラインでメンバー発表会見に臨み、元世界ランキング1位で現51位の大坂なおみ(27=フリー)ら5選手を選んだ。大坂は昨年の決勝大会を腹部の肉離れで欠場しており、出場すれば24年4月の予選カザフスタン戦以来となる。

 杉山監督は現世界ランキングで日本勢最上位の大坂のメンバー入りに、「昨年4月は一緒に戦う時間を過ごして存在の大きさ、雰囲気を感じられて、私にとっても大きな経験だった。実力があり、チームのことも考えてくれる。精神的に、選手としても成長している」と高く評価。今回のメンバー選考にあたっては最初に声を掛けたそうで、「すんなりOKではなかったが、ずっとラブコールを送る中で、最終的にイエスをもらえてうれしい」と語った。

 その他のメンバーには内島萌夏(23=安藤証券)、柴原瑛菜(27=橋本総業)、穂積絵莉(31=日本住宅ローン)、青山修子(37=安藤証券)の4人を選出。杉山監督は「力を付けている選手がたくさんいる中で、迷うところがあった」と前置きした上で、「5人が今のベストメンバーだと信じている。頂点を目指すのが最終目標」と意気込みを示した。

 トーナメント方式の決勝大会には8カ国が出場。日本は9月18日の初戦(準々決勝)で英国と対戦することが決まっている。