女子テニス元世界ランキング1位のビーナス・ウィリアムズ(45=米国)が22日(日本時間23日)、米ワシントンで行われたシティ・オープンの女子シングルス1回戦で、世界ランク35位のペイトン・スターンズ(23=同)に6―3、6―4でストレート勝ちして2回戦へ進出した。45歳でのツアーレベルでのシングルス戦勝利は、2004年ウィンブルドン選手権で47歳だったマルチナ・ナブラチロワに次いで、2番目の年長記録となった。

 四大大会通算シングルス7勝、ダブルス14勝のビーナスがツアーでシングルスに出場するのは2024年のマイアミ・オープン以来約16カ月ぶりで、勝利は23年8月のシンシナティ・オープン以来約2年ぶり。WTAツアーでは今週まで「活動停止中」とされていた。今月初めの米NBCとのインタビューで、子宮筋腫の手術を受けたことを明かしていた。

 収容7000人のメインコートに登場したビーナスが110マイル(約177キロ)以上の強力サーブを披露すると、観衆は沸き返った。最初のサービスゲームはブレークされたものの、鋭いリターンですぐにブレークバック。持ち味の力強いストロークでスターンズを押しまくり、最後は6度目のマッチポイントをモノにして1時間37分で試合を終わらせた。

 WTAの公式サイトによると、ビーナスは「最初のステップだし、初戦はいつも難しい。長く休んでいた後の初戦を戦うのがどれほど難しいか、言葉では言い表せない」とコメント。「良い試合をして勝てたことが最高の結果です」と話して大歓声を浴びた。

 ビーナスは21日(同22日)の女子ダブルス1回戦にヘイリー・バプティスト(23=同)と組んで出場し、ユージニー・ブシャール(31=カナダ)クレビー・ヌグノエ(19=米国)組を6―3、6―1で破っていた。