レアル・マドリーでチャンピオンズリーグ6回制覇などの輝かしい成績を収め、クロアチア代表としても2018年ロシア・ワールドカップで準優勝を果たし、さらに自身も同年に個人賞の最高峰バロンドールを受賞したルカ・モドリッチが7月14日、イタリア・セリエAのミランに加入した。

1年+1年延長のオプション付き契約を結ぶなど、現役での活動に意欲を燃やしているモドリッチの新たな挑戦に、英国の日刊紙『The Guardian』が注目。30代後半までキャリアを継続する選手が増加している点について、「フィジカルコンディショニングの向上」「ポストキャリア支援の充実」と2つの理由を挙げている。

前者は「現在のサッカー選手は、より健康的な生活を送り、食事や栄養、リカバリーに対する理解が進んでいる。身体を破壊するような悪質なタックルも減少し、圧倒的な運動量を必要とする戦術にも対応できるようになってきた。加えて、スポーツ医学の発展により、以前なら致命的だった怪我も回復が可能になっている」という見解だ。

後者については「MLSやサウジ・プロリーグなどは、スター選手を迎える資力と環境が整っており、一定レベルの競技力と報酬を提供している。リオネル・メッシ(インテル・マイアミ)やクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)のような選手のように、こうしたリーグでキャリアを続ける流れが一般化。ベテランでも競い続ける場が増えた」と説明している。