神奈川県は17日、同県松田町の60歳代女性がマダニを介して感染する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を発症し、県内で感染したとみられると発表した。県によると、2013年に国内で初めて感染が確認されて以降、関東地方での感染例は初めてという。
【地図】神奈川県松田町
発表によると、女性は6月28日に発熱し、今月2日に県内の医療機関を受診して入院した。下痢や食欲不振などの症状があったが、現在は退院している。
県の調査によると、女性は推定感染時期とされる6月14〜22日に県外に出ておらず、日常的に畑仕事や草むしりをしていたという。県は、女性が畑仕事などの作業中にマダニにかまれて感染したとみている。
SFTSは感染すると、6〜14日後に発熱や 倦怠 感、 嘔吐 などの症状が出る。致死率は1〜3割程度に上る。