航空自衛隊が参加している米軍主催の訓練「レゾリュート・フォース・パシフィック」が9日から8月4日にかけて全国の自衛隊や在日米軍施設などで展開している。宮城県東松島市の空自松島基地でも、米軍戦闘機の展開訓練が行われる予定だ。
東北防衛局や市によると、松島基地では7月22〜30日、米空軍のF35A戦闘機8機と地上要員約170人、米海兵隊のF35B戦闘機4機と地上要員約90人が展開する。空軍の要員は基地内、海兵隊の要員は県内の宿泊施設に駐留する。戦闘機は基地で離着陸し、訓練は太平洋上の訓練空域で行う。空自は受け入れ、地上支援の訓練をする。
渥美巌市長は8日の記者会見で「安全飛行の徹底と騒音対策をしっかりやってほしい」と話した。松島基地では昨年6月にも日米の統合演習「バリアント・シールド」が行われ、米軍のF16戦闘機2機が飛来し、地上要員約100人が展開した。
2年続けて米軍が松島基地を使用することについて、渥美市長は「あくまでも臨時的な訓練で、米軍が常駐したり毎年のように訓練が行われたりということではないと理解している」と話した。(柳沼広幸)