日本で公演中の米国の青少年合唱団「ニューヨーク市ヤングピープルズ・コーラス(YPC)」が26日、珠洲市飯田町のラポルトすずで復興応援コンサートを開いた。200人以上の聴衆を前に、世界的に評価されている美声を響かせた。
YPCは1988年設立。さまざまな人種や宗教、経済的背景を持つ子どもがともに合唱技術を学んでおり、世界各国で公演している。日本では25〜31日、珠洲市以外に3カ所で歌う。
公演の合間、被災地を元気づけようと13〜18歳の44人が同市に立ち寄った。日本でも知名度のあるミュージカル曲のほか、「上を向いて歩こう」「花は咲く」など日本ゆかりの歌も披露した。また「ドレミの歌」を、能登地方の合唱団の子どもらとともにそれぞれ英語と日本語で合唱した。
同市緑丘中1年、増田律さん(13)は「普段会えないような人と一緒に歌えてうれしかった。歌声は迫力があってきれいですごかった」と話した。(高橋信)