ドジャースがブルペンの補強を検討していると、移籍情報に強い、スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が報じている。

 オフにタナー・スコット、ブレーク・トライネン、カービー・イエーツという3人の救援投手に計1億700万ドル(約159億円)を投じ、トレード期限に左右されないだけの十分な戦力を築いたはずだったが、十分ではなかった。

 補強を検討する理由の一つは、スコットの不調。今季は8本塁打を浴びて防御率4.09。昨季はマーリンズとパドレスで投げ、わずか3本塁打、防御率1.75だった。

 また、故障者の存在も理由の一つ。エバン・フィリップスは、6月4日にトミー・ジョン手術を受け、今季は投げられない。トライネンは、前腕の張りによる3カ月の離脱を経て、来週にもチームに合流する見込み。マイケル・コペックは、右膝半月板損傷の手術からの復帰を目指しており、6月には7イニングを無失点で投げたが、復帰は8月後半になる。ブラスダー・グラテロルは、昨年11月に右肩の手術を受けており、来月にもリハビリ登板を始める可能性がある。

 しかし、こういった復帰組もどれだけ投げられるかは定かではない。アンドリュー・フリードマン野球部門担当社長は、「トレード期限で法外な代償を払うこと」を嫌っており、2025年のロースターは、そもそもそれを避けるために構築したはずだった。だが、結局また補強に動くことになりそう。

 有力候補にはツインズのジョアン・デュラン、ジェームズ・ジャックスの名前が挙がっている。